12月29日
ずっと四六時中幼馴染の死について考えている1日だった。
毛布にくるまって、コーヒーマグで手を温めながら、ゆっくりゆっくり考えていた。
突然、ぽんとこの世から存在が消えてもまるで実感が、ない。
心にぽっかり穴があくってこういうことなのかしら。
私の中では、まだ彼を含めた幼馴染たちと山や街で遊んだ記憶が沢山想起される。
スポーツ万能で、アウトドア大好きで、何でも器用にこなすすらりと背の高い彼。
事実を受け容れるには、まだまだ多くの時間が、かかる。
喉に込み上げてくるものを下げては、また思案し、瞼を伏せれば頰を一筋の涙が伝い、机に臥せる。
初めて身近な人間の、早すぎる彼の死を聞いて、10年以上会えてない彼らに会う一年にしたい。
まめに連絡をとること、会うこと。
近況を知るだけでも、彼らがどんな生活を送って生きているのか。
旧友に会う年にしたい。